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2012年11月26日月曜日

104.イチゴ栽培(2)  最初から大きなイチゴの実!


  
  特注60L/minノズルを使い貯蔵タンクで循環
  
    ナノ・マイクロバブルを多量に発生!

                             (有)OKエンジニアリング

香川の橋本さんからメールと写真が届きましたので紹介します。


  10月12日
 「アドバイス頂いた水中ポンプに60Lのノズルをつけてみました、自吸して良い泡が出ています。

どういう効果が出るかは様子を見てから報告します。ありがとうございました。
また、前回メールした苗床の潅水ですが、自吸するノズルを試してみたいので時期になったら相談に乗って下さい。」

 60Lノズルを貯水タンクで使い始めました。






11月13日
  特注ナノ・マイクロバブル発生ノズルの「60L/minノズルを使いだしてから非常に調子がいいです。株の勢いも良くツヤツヤして、花もいいのが勢い良く出てます。」


11月15日
次々と花が咲き調子がいいです。」








11月22日
「今年は苗も良かったですが、最初から大きな実がついてます。」

 







 12月16日に送られてきた写真です。
品種は「さぬき姫」です。


 液肥溶液貯蔵タンク内でOKE-MB08FJノズルで循環させエアーを自吸させながら微細気泡を発生させているのでマイクロバブルとともにナノバブルが大量に発生しています。 

 ループ流式OKノズルは低圧でも、エアーを自吸させながら循環させるとナノバブルが大量に発生することが分かっています。

  このナノバブルがイチゴに大きく作用した結果、大きなイチゴの実がなったと考えられます。
  今後の経過が楽しみです。


2012年11月14日水曜日

106.論文講演会その1 酸素ナノバブル数:4億8000万個/mL



                                                                             (有)OKエンジニアリング

  ナノバブル発生装置と測定結果

 今回の実験で
酸素ナノバブルは超純水の中で安定して存在することが分かった




  20112年8月9日~11日、日本混相流学会論文講演会が東京大学柏キャンパスで行われました。
  写真のテーマで、特に「ナノバブル発生装置と測定結果」をメインに発表しました。
   密封式実験装置で超純水と99.9999%高純度酸素で酸素ナノバブルをつくり、
酸素ナノバブル数:4億8000万個/mLを記録。


  ナノバブルの発生実験は、初めてだったので先生方にアドバイスを受けながらの実験でした。
 ナノバブルは超純水の中で安定して存在するからとのアドバイスと、他社のナノバブル発生装置も蒸留水等でナノバブルを多量に発生させていましたので、電解質を添加させるのを止めました。
  超純水と99.9999%の高純度酸素だけでナノバブルをつくりました。

 
  数年前の有明工専:氷室先生のトマト栽培の実験で使用したポンプの水圧が0.06MPa(全揚程:6m)だったのを思い出して、実験に使用するポンプは0.1MPaのものを選定しました。
  なぜかと言うと、低圧でもナノバブルが発生している可能性が高いと思ったからです。
 自然界は、ナノバブルを無尽蔵に生成していると考えているので、なるべく低圧を採用することを決めました。

  
 
  電解質を添加させなくても、ナノバブルが長時間存在するとのアドバイス通りの
 実験結果を得ることができました。









105.マイクロバブルで髪がサラサラに


                             (有)OKエンジニアリング

 埼玉県の海老澤さんから下記のようなメールがありました。

ノズルの感想と活用時の写真数枚をお送りさせていただきます。




  髪がサラサラ!
松永様のご協力のおかげで、我が家に念願のノズルがつきました!

ノズルはお風呂場のシャワーにつけています。

使用してから約1ヶ月が経ちますが、髪の洗い上がりがこれまでと違い、

サラサラして、まとまりやすくなったのです。

 愛犬のレン 臭いがしない!

 愛犬のレンをマイクロバブルのお風呂に入れました。

ペキニーズという犬種で、毛がダブルコートといって密集して生えているので、
抜け毛も多く、困っていたのですが・・・

これまで2回入れたところ、人間同様、毛がサラサラになり、

ノズルがなかった時に比べ、2週間くらい経っても体の臭いがしないのです。

もちろん、抜け毛も以前より少なくなりました。

皮膚の汚れをマイクロバブルが取り除いてくれているのが、実感できます。

写真では、バブルの状態があまりよく写っていませんが、ちゃんと白濁しています。

 お風呂のあと、

「僕、きれいになったよ!」とレンが申しております。(笑)

末永く愛用させていただきます。

本当にありがとうございました。

海老澤家一同









2012年9月30日日曜日

103.イチゴ栽培(1) マイクロバブルが藻のパイプ内面着床を防ぐ!



 

 今年、ホースの中に藻が発生しない!

 


 アオコ?藻だけのことで言えば、面白い現象がありました。
 香川県のイチゴ栽培をしている橋本さんのメールです。

 当社の60L/min ノズルを使用しています。写真の様に取付けています。
 潅水ホースで水量が絞られていますので、空気は自吸できていません。

 
「苗の潅水ですが調子はいいようです、良いランナーが出ています。

それと、潅水用ホースですが毎年ホースの中に藻が沢山出来て、ジョロの穴を塞ぐのですが、例年と比べると極端に少なく、
これも効果の一つかなと思ってます。」

と言うものです。

 エアーを自吸させないでも、マイクロバブルの効果が出ているようです。

  取材もかねて 8月24日、橋本さんを訪ねました。
 右の写真はその時撮ったものです。
 
  次回のブログ書きます。
 
 
 
 
 
 

 
 
 

 


 

2012年9月22日土曜日

102.マイクロバブルで釣り堀を浄化

.

鯉の釣り堀を浄化テスト中    (有)O円ギニアリング


       死ぬ魚が減った!



特注品:100L/minマイクロバブル発生ノズル1個で鯉の釣り堀(約70トン)を浄化テストしているIさんからメールが入りました。

紹介します。


「いつもお世話になっております。
11日に到着し、12日に取付け稼働させております。
既存のお手製空気混合ノズルを外しマイクロバブル発生器を取付けています。
 写真では分かり辛いですが、微細な泡を発生させ、多少粗い泡が水面に浮上する程度に調整しています。

そのため装置の付近には泡が多量にありますが、微細な泡も水中にあり、少し白濁しています。
まだ、正確なデータを集めて分析しておりませんが、死ぬ魚が減りました。

お客様に釣らせる為の労力が減ってきているように思えます。

 魚が元気になっているような感触です。
 現場サイドとしては非常にありがたいモノですね。」
  21日に池全体にマイクロバブル、ナノバブルがいきわたるように、100L/minノズルの位置と方向を変えたとのことでした。

 10月上旬には、結果が出ると思います。

  鯉の死亡率が激減!
  マイクロバブルを入れない8月12日~9月11日と マイクロバブルを入れた9月12日~10月11日の各1か月の鯉の死亡を単純比較すると、
 マイクロバブルを入れると死亡率が前月比の28%になる結果が出ています。例えば、今まで100匹死んでいたのがナノ・マイクロバブルを入れると死亡は28匹に激減しました。
   1か月間のテストで、大きな成果がでています。
来客数、水温等の要因もあるので単純に比較することはできませんが、ナノ・マイクロバブルが鯉の死亡率を大幅に下げたことは明白です。
   
  

  ナノ・マイクロバブルを入れることによって鯉の死亡率を20%以下にすることは不可能ではないように思えます。

  死亡率を下げた要因は、
① ナノ・マイクロバブルが鯉を活性化し細菌に対する抵抗力が増したこと。
② 硝酸菌をを活性化してアンモニアの分解が早まったこと。
③ 鯉の死亡に繫がるような菌の繁殖を抑えた。
④ 鯉のストレスをある程度解消した。
 以上のことが考えられます。

 
 この会社は関東から北で釣り堀を多数経営しており、2か月後には100LOKノズルを合計13個、受注がありました。






2012年5月23日水曜日

101.ループ流式、特許獲得




 ループ流式マイクロバブル発生ノズルが特許!

  (有)OKエンジニアリングの松永です。
特願2008-0348462012515日、特許査定となりました。
 
「分離出願」について検討していましたが、その必要なしとの結論になり、21日特許登録の手続きを完了しました。

 数週間で特許庁から正式通達が有ります。

 出願から4年かかりました。

 誰も同じようなマイクロバブル発生ノズルを作っていませんでした。特許を調べても、インターネットを調べても、ループ流の特徴を最大限に引き出す工夫をしたものはありませんでした。内心、特許になることは確信していました。 

でも実際、特許が確定した今、嬉しさと安堵感が有ります。

 今年8月、東京大学柏キャンパスでの日本混相流学会の講演会で「ループ流式マイクロバブル発生ノズルの特徴と応用事例」について発表しますが、いいタイミングで特許になったものと思います。

 ループ流式マイクロバブル発生ノズルの特徴的な動画を掲載します。参考にしてくだし。


100.自動車用プレス部品のコンタミ除去洗浄




 バリ取り工程で出たコンタミを除去


2012年5月18日、「TOTALで以前より洗浄能力は格段にUP(品質OKレベル)しました。先ずは御社のご協力に感謝します。」とのメールが入りました。技術者として嬉しいことです。

 4月6日、プレス打ち抜き加工品のコンタミ除去に対しご相談が有りました。問題はバリ取り工程で出たコンタミが製品に強く付着しているもので、洗浄除去装置に通しても落ちないものが有るとのことでした。


現状を把握する為、数回のメール交換。中性洗剤を使用しているとのことだったので小型のOKノズルに決定。12日、OKEMB07FJ20L/min)の注文が有りました。

 500Lタンクに中性洗剤が入った洗浄液は最初から白濁していて、マイクロバブルの発生状況が分からないので、エアーの自吸量を変えて実験して、最も洗浄が良い自吸量を選定してもらいました。


 ウエハーの超鏡面研磨の時の効果と同じようです。

今回の洗浄もシャワーリング、ブラッシングによってマイクロバブルが破裂し、その破壊力効果によって剥離洗浄ができているようです。
ナノ・マイクロバブル発生の方法は、500Lタンク内で水中ポンプを使用しています。写真程度のポンプで十分です。





2012年5月2日水曜日

99.特注1000mL/min MB発生ノズル特徴(テフロン製)



テフロン製:小型ノズルの特徴
     特注1000mL/min


 (有)OKエンジイアリングの松永です。

 吐出量1000mL/minのテフロン製のマイクロバブル発生ノズルが完成しました。
納品までに(1)真空度、(2)エアーの自吸量、(3)マイクロバブルの発生状況を調べました。
 今回も興味深いことがありました。 以下に述べます。

(1)真空度ーー95.5%
  ①ノズル撹拌部の真空度が非常に高い。水圧0.2MPaで真空度は94%になり、
   0.3MPaでは95.5%になりました。

水圧 MPa 真空度 -MPa
0 0
0.05 0.027
0.1 0.048
0.15 0.071
0.2 0.094
0.25 0.095
0.3 0.0955


(2)エアーの自吸量ーーー吐出量の130%
  ①1000mL/minのノズルは自吸量の不連続がありませんでした。
   OKE-MB01FJ、OKE-MB03FJ、OKE-MB04FJは前に書いた通り、0.15MPa 
   近傍で自吸量が不連続になっていました。なぜ、今回連続になったのか、今
   後解明する必要があります。
  ②自吸量が非常に多い。
   0.11MPa でエアーの自吸量が吐出量を超えている。
   0.15MPa でエアーの自吸量が1.3L/minです。


特注1000mL/min自吸量
  水圧MPa   自吸量L/min
  0.00 0.00
  0.05 0.60
  0.10 0.90
  0.15 1.30
  0.20 1.40
0.25 1.50
0.30 1.60


(3)マイクロバブルの発生状況
  ①ジャグジー状態でも、マイクロバブルが発生します。 
    
    ジャグジー状態で運転していて、薄らと濁っているようだったので、透明グラ
    スに水を汲んで蛍光灯にかざすと、目視で確認できました。非常に細かいマ 
    イクロバブルです。  
     30μ以下に見えました。色々と応用がありそうです。
     1000mL/minのノズルはジャグジー状態の泡も比較的小さいので、マイク 
    ロバブルが発生しやすいのかもしれません。
     真水でのジャグジー状態ではマイクロバブルはほとんど発生しないと思っ
    ていました。
     
     この時の水圧は約0.29MPaでした。
     翌日、0.15MPaで発生するかテストしました。目視でマイクロバブルを確認
    できました。
     

  ②マイクロバブル発生状況をビデオ撮影しましたので見てください。



    


















2012年4月28日土曜日

98.無水エタノール中でマイクロバブルを発生




(有)OKエンジニアリングの松永です。

 無水エタノール99.5%中でマイクロバブルがどのように発生するか、ビデオ撮影しました。
 空の水槽にエタノールが入ったグラスを入れ、420cc/minノズルを使って発生させました。
圧は約0.27MPaです。

 ビデオを見ると前半は濃い白濁ですが、後半は薄くなりました。
 マイクロバブルの発生をコントロールするのに少しコツがいるようです。
 エタノールでの実験は初めてなので私自身コツをつかんでいません。
 

 電磁ポンプを使用していたので、振動を緩和しようとシリコーンゴムチューブを使用しました。ところが実験途中で破裂しました。一瞬緊張しました。

この映像は、圧がかかるところをウレタンチューブに変更して撮影したものです。



2012年4月2日月曜日

97.エンペラーが簡単なポンプでは吐出量を考慮すべき!


 
OKE-MB04FJとエーハイム水陸両用ポンプ1262


 吐出量が非常に少なくなる現象
 

 2トンの海水水槽用のマイクロバブル発生装置をOKE-MB04FJを使って作りました。

ポンプはユーザが、エーハイム水陸両用ポンプ1262(全揚程:3.6m、吐出量:56L/min)を購入していました。写真のように組み立てました。

吐出量が非常に少なかった。
とりあえずビデオ撮影しました。吐出量が少ないのでマイクロバブルの発生量も少い。と言っても海水なので割と発生しています。

とりあえず動画を見てください。


このテストの後、海水を廃棄し真水に変え水陸両用ポンプをよく洗浄。



吐出量が非常に少ない原因

OKE-MB04FJ(L/min)を用いて海水で発生させた時、吐出量が非常に少なかった原因を解明する為、ポンプを分解。
エンペラーが非常に簡単な水車タイプのものでした。

この構造では吐出側で一定の流量の流れが必要なのではないかと気付き、KE-MB0FJ(20L/min)を使用し真水でテスト。予想以上の吐出量がありました。このノズルを付けて出荷。

エンペラーが簡単なポンプではポンプの吐出量とノズルの吐出量が大きく違うとノズルからの吐出量が極端に落ちることが分かりました。

 このことが分かったのは、海水を廃棄してからのことだったので吐出量の多い、OKE-MB0FJ(20L/min)を使用して海水でのビデオ撮りは出来ませんでした。

後日、海水でテストします。
小型水中ポンプ(テラダCSL-100L)(全揚程:4.3m、吐出量:35L/min)でKE-MB0FJをテストします。これは海水の浄化用の実験MB発生装置です。(右の写真)

水圧等の条件はほぼハイム水陸両用ポンプ1262と同じになります。




2012年3月27日火曜日

96.ループ流MB発生ノズルのエアー自吸量(2) OKE-MB01FJ


  

 吐出量の80%のエアーを自吸

OKEMB0FJ(7L/min)の自吸量測定      

                                    2012318日に実験
                                                                                           (有)OKエンジニアリング

1. はじめに 

8月の報告書作成の為に、ループ流式マイクロバブル発生ノズルの性能を調べる。
今回は標準、準標準ノズルの自吸量を測定する。
今まで必要圧での自吸量だけを測定していたので、000から0.01MPaとびで測定する。ノズル内部の真空度と対応しているのかを解明する。

実験結果は、予想外の非常に興味深い結果がえられた。自吸量が不連続になる水圧が存在することが分かった。



2.実験条件

 (1)水温給湯器を43℃に設定。水道圧を利用。
    圧力はシャワーホースの根元で計測。シャワーホース先端にMB発生ノズ   
   ルを設置し、ノズル先端には何も装着せず。

 (2)自吸口はスロットルバルブを全開。外形6mmチューブ×2mを使用。途中に 
   クラッキング圧ほぼ0 に近い逆止弁を使用。

 (3)自吸量の測定器
    堀場製作所エステック デジタル流量計SEF-51

(4)使用ノズルOKE-MB01FJ 吐出量7L/min(水圧0.15MPa時)


                                                         
3.OKE-MB0FJの自吸量
  測定データ                  


OKE-MB0FJの自吸量



 

水圧

MPa

自吸量 

 L/min

備考

 

0.00

0.00

 

 

0.01

 

 

0.02

0.90

 

 

0.03

1.30

 

 

0.04

1.50

 

 

0.05

1.60

 

 

0.06

1.70

 

 

0.07

1.80

 

 

0.08

1.90

 

 

0.09

2.20

 

 

0.10

2.40

 

 

0.11

2.70

 

 

   0.12

3.40

*ここから急に自吸量が増える

 

0.13

4.80

 

 

0.14

5.40

 

 

0.15

5.60

*0.15MPaを超えると0.18MPa

 

0.16

まで飛ぶ。ゴーと言う音がして

 

0.17

来る。音の質が変わる。

 

   0.18

3.40

*自吸量が極端に減少

 

0.19

ここから0.23MPaまで水圧が

 

0.20

3.60

非常に不安定である。

 

0.21

*圧力計の流量を絞り安定さて 

 

0.22

測定のこと。流量計は不安定。

0.23

4.00

 給湯器の水圧MAX

 

0.24

 

 

0.25

 



4.結果と考察

 (1)自吸量が非常に多いことが分かった。吐出量の80%を自吸する。OKE-MB03FJの自吸量は吐出量の約105%なので、これには及ばないが自吸量は非常に多い。
     このように自吸率が良いノズルは、まだ発表されていない。

     OKE-MB03FJの自吸量は吐出量の約105%なのに、OKE-MB01FJは 
    吐出量の80%と差が出ている。

 (2)水圧0.15MPaで自吸量が5.6L/minであるが、この圧を超えると圧が0.18MPaに飛び、自吸量が3.6L/minに激減する。同時に激しいゴーと言う音が鳴る。音の質が変化する。

 (3)自吸量が不連続になる水圧が存在することが分かった。OKE-MB01FJの場合は、その水圧は0.15MPaである。
  

 (4)この現象はノズル内で気体の占める割合が多くなり、一定の安定性を持って
   いたループ流が不規則になったことを意味するのではなかろうか。

 (5)可視化して調べると興味深い観察ができるかもしれない。また、水温を変え 
   て自吸量が変節する圧力の変動を調べる必要がありそうだ。