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2010年4月1日木曜日

53.マイクロバブルと潅水(8)――農業センターで研修中の衣笠氏の話



      マイクロバブルは植物の凍傷を防ぐことができるか?        ―――無傷トマト苗と凍傷トマト苗写真―――
                          (有)OKエンジニアリング


写真と解説を見て質の高い内容なのでテンションが上がった状態で、衣笠さんに下のようなメールを入れました。

「貴重な写真と解説ありがとうございます。ワクワクしながら見させてもらいました。これだと、衣笠さんの推測が当っている可能性が高いですね。トマトの苗はもっと小さいものだと思っていましたのでマイクロバブルの効果なのか判断できないと思っていました。 これだけ苗が大きいと栄養の吸収が良く葉の水分の濃度が濃かった可能性がありますね。
これは、科学的に実験できますね。ガラス張りの冷凍庫があれば、再現実験はできます。大学とか農業研究所は持っているかもしれません。また、葉の水分の濃度も測定することできるかも知れません。デジタルの糖度計があるくらいですから。また、葉の表面温度の変化もあるかも知れません。光合成や呼吸によって植物の温度変化を測定比較するとマイクロバブルの効果の有無を判断できそうです。これをやると農業生物研究者になってしまいますね。でも研究テーマとしては興味深いものがあります。」

 では、まず凍傷トマト苗写真を見てください。

1)被害を受けたトマト苗の畝




被害を受けた部分が既に茶色く変色し;枯れています。ご覧頂いても分かるようにこの 畝のトマト苗の90%弱位が被害を受けています。
 ちなみにこの畝の定植は、私と同じ3/23日で、事件当時(3/27日早朝)は定植から4日 目に当たります。
 同じ畝の中でも必ずしもハウスの外側の苗がより大きな被害を受けている訳でもなく、 根の定着の進み具合が結果に大きな影響を与えているのではないかと推測されます。
 なお、こちらのトンネルも事件当時は、有りませんでした、後から付けた物です。

2)被害苗のアップ


葉はほぼ枯れており、この苗から将来トマトが取れるかどうかはかなり心細い 状況です。今後、それぞれの苗の被害状況を見極めて、撤去するかわき芽を伸ば して再生を計るかを決めていく様です。
    衣笠

 次回は全く被害の無かった衣笠さんのハウスを紹介します。

 このブログを校正中に、メールが入り、「新しい被害が発生。メロンの苗が凍傷になった」 そうです。今回も衣笠さんのハウスは被害が全くありませんでした。このことが大きな 話題になっているようです。このことは次々回に掲載する予定です。

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