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2011年10月15日土曜日

84.休暇村竹野海岸 ---活イカ

   
 
 マイクロバブル使用の活イカ生簀

  (有)OKエンジニアリングの松永です。
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  2011年7月9日1泊で休暇村竹野海岸に行きました。
目的は、マイクロバブルの取材を兼ねて活イカを食べること。当社のマイクロバブル発生ノズルでマイクロバブルを発生している活イカ生簀が
休暇村竹野海岸
にあるからです。このビデオ撮りが最大の目的です。

 9日午後5時半にチェックインし、直に活イカ生簀の場所に案内してもらいビデオ撮影。
30杯以上の白イカが泳いでいました。活きているイカを近くで見るのは 初めてなので、少し興奮気味。

夕食で「活イカ」を食べました。

  翌10日午前10時に再度ビデオ撮影しました。イカの数は少なくなっていました。
 なぜかマイクロバブルの発生は押さえてあります。理由が分からなかったので調整はせず。

  イカは敏感で、運送中に数杯は死ぬそうです。
 関係者の話では「昨年より死ぬイカが非常に少なくなった。」との事でした。マイクロバブルの効果はあるようで安心しました。
 イカが泳いでる光景をお客さんに特に子供に見てもらったら、満足度が上がるように思いました。ロビーで観れたら。













2011年10月12日水曜日

83.伊豆の下田、下賀茂温泉を訪問(3)――民宿福屋の周りと温泉



 (有)OKエンジニアリングの松永です。
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  民宿福屋さんと温泉

                     
                            

 20日は下田に泊まり、21日昼、井原さんの大家さんが営む下賀茂温泉の民宿福屋に着いた。

4時過ぎに井原さんが迎えに来る予定だが、昼食はまだ。近くには食堂もない。小雨だったので傘を借り、15分程ぶらぶらと歩いてコンビニに行くことにした。

 5分もしない内に道の左手から「ポン、ポン・・・」と軽い音が聞こえた。最初何かわからなかったが、しばらくその音を聞いていた。のんびりとした音である。家庭の冷蔵庫の1.5倍位の大きさの白いタンクのようなものがあり、近づくと湯ノ花が付いていた。温泉をくみ上げているポンプの音?だった。でも白い煙は全く出ていない。ただ、「ポン、ポン・・・」と軽い音が、温泉水をくみ上げていることを連想させた。この時は冷泉だと思っていた。

しばらく歩くとお寺があり、温泉旅館が2軒あった。

福屋さんの近くには、明治の文豪幸田露伴が常宿にしていた福田屋さんもある。しかし、現在は営業していない。

道の右手には狭い谷間を縫うように幅50mほどの川が流れている。

水面に波紋ができるので鯉がいるのかと思っていたが、野生の小形の鴨だった。10羽ほどの群れ。この鴨は近づくと羽音をたてて飛び立った。合鴨は寄ってきた。のどかなところである。

この地域全体が「下賀茂温泉」である。



 22日早朝に、民宿の温泉に入った。想像もしていない浴場。

総ガラス張りの温室の中に浴槽があり、外にはバナナの木が数本あり、内にはブーゲンビリア?が咲いていた。民宿のご主人が造ったそうだ。
 コオロギの音、かけ流しのおと。時おりチャボの鳴き声が聞こえる。自然味豊かなおもむきのある温泉である。浴室である。

 子供の頃、沈む夕日が海に映えるのを見ながら五右衛門風呂に入ったのを思い出した。


 お湯は意外と濃度の濃い塩泉で43℃以上あり、熱いのを少し我慢して入った。台風15号で風も吹き雨も強かったが、チャボの声を聴きながらのんびりと入れた。癖になりそうな温泉である。

上がった後、ビデオを部屋に撮りに行って、ご主人に承諾を得て撮影した。
3種類の浴槽がある。
 



 また下田に来た時は、ここに滞在したいと思っている。

 数日かけてのんびりと散策するような所であるようだ。

                   関連記事:ブログ818293を参照





82.伊豆の下田、下賀茂温泉を訪問(2)――潅水用7L/min発生ノズル



     (有)OKエンジニアリングの松永です。
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  潅水用7L/min発生ノズル



 イチゴ潅水栽培の対策の方向を決めた後、井原さんが「小さいノズルも見てください」とハウスの外に出た。5m位離れてところにもハウスが二つあり、ハウスの傍に蛇口があった。

 OKE-MB01FJのノズルが蛇口に付いていた。ところが、逆に付いていた。井戸水の場合は、この使い方はしないほうがいい。
 兵庫県楽農のブログの写真を参考にして取り付けたそうだ。よく見ているので感心した。水道水の場合は、わりと気体が溶け込んでいるので、空気を自吸させないのであればこれでも差支えない。
 
井原さんは井戸水を利用しているので、気体を自吸させたほうがいい。通常の取り付けにした。

 正常に取付けると空気を自吸するようになった。

ノズルの先にドラムに巻かれた長いホースをつなぐと、自吸口から水が噴き出した。

原因は、ホース径が小さかったこと、すべて巻かれたなっていることにより、ノズル前後の差圧が非常に小さくなった為。また、ここに使用されているポンプの仕様書を見ると全楊程は5m。低く過ぎた。

ここでは、イチゴハウス内の自動潅水装置対策の模擬実験をしたようなものであった。



 この時点で午後6時近く。
   場所を移動した。

 

 宿泊する民宿福屋さんの真向かいにシャレた居酒屋があった。田舎の道に不釣り合いな。中に入ると京都を思わせるような雰囲気。昼間の風景からは想像も付かなかった。

このことを井原さんに言うと、この地域はもともと京都と関係があるそうですよとのこと。この地域は「下賀茂」である。

 飲んでいる時間のほとんどが、マイクロバブルと農業の学習懇談のようだった。井原さんはこまめにメモを取っている。
 私は飲みながら仕事に関係する話をするのが好きだ。楽しいひと時となった。
また、ビールもよくすすんだ。



次回は民宿福屋さんの温泉について。

2011年10月10日月曜日

81.伊豆の下田、下賀茂温泉を訪問(1)――イチゴと100L/min発生ノズル

  
  

    

 イチゴ栽培とマイクロバブル発生ノズル
 

 (有)OKエンジニアリングの松永です。
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 埼玉で9月17日、18日と全国商工交流会が開かれた。これに参加した後、伊豆に向かった。
 伊豆伊東には数回行ったことはあるが、それから先は行ったことない。

取材兼旅行、技術説明の件で下田の近くにある下賀茂温泉を訪れた。


 ここで20歳代の若い井原夫婦が今年から農業を始めている。国が認める農業従事者の資格も取り、国の援助もうけ、1,000坪の農地を借りている。

 50m×50mのハウス内でイチゴの栽培を始めた。その潅水には、当社の100L/minマイクロバブル発生ノズルを使用した自動潅水装置を使用している。「なぜ、うちのノズルを購入してくれたんですか」と聞くと、「業者さんから、OKエンジニアリングさんのノズルはいいですと薦められて買いました。」とのこと。その業者さんにお礼を言いたい。
今回の訪問はノズルが機能を十分に発揮していない問題を解決する為のもの。

 21日午後4時半頃、イチゴ栽培ハウスに入った。台風15号の影響で1日中小雨と曇りであった。換気はしていたがハウス内は少し蒸し暑かった。台風に感謝。晴れていたら「ハウス急性熱射病」になるところでした。
まず、イチゴハウスの広さに驚いた。2度イチゴ狩りに行ったことがあるが、幅10m位のハウスであった。

さっそく現状把握の為、井原さんから説明をうけた。 使用している自動潅水装置は、時間で吐出量を決め、ハウス全体に潅水用パイプ5系統で流しているとのこと。使用水は井戸水。 土壌の代わりにヤシがら繊維を細かく粉砕したものを使用している。
 まず、通常の自動運転で1系統ずつに潅水している時は、100L/minマイクロバブル発生ノズルのエアー自吸口を開放すると水が勢いよく吹き出した。
 ノズルから先の潅水用パイプの吐出量が100L/minより遥かに小さく、ノズル前後の差圧がほとんどないことが分かった。また、ノズル部周りの配管にも少し問題がある。短い距離1.5mの間に6か所90度に曲がっていて抵抗が増える配管になっていた。

次に吐出条件を変え、どのような解決策があるか調べることにした。

1.ノズル流入側の水圧は0.12MPaだった     
 ので、上がるとこまで上げてもらった。 
 0.16MPaまで上った。
変化はなかったが、水圧が0.16MPaまで上がることが分かったので安心した。
潅水部に近い水圧計は約0.14MPaであった。この圧が0.08MPa近くにならないとノズルはエアーを自吸しない,
2.次に手動で全系統を開けてもらった。
ノズルの自吸口から出る水の勢いははるかに落ちた。しかし、まだ15cmほどの高さで噴き出ていた。自吸しなかった。この時の水圧計は0.16MPaから0.13MPaを少し超えた位まで下がっていた。
事前に「定圧ポンプ」と聞いていたので少し疑問に思ったが、無視した。
自動潅水装置の仕様書ではこの時約150L/minの吐出量があるはずであったが、自吸口からの水の吹き出しから判断して実際の吐出量は80L/min前後と推測された。
この原因と考えられるのは、
①配管方法による圧力損失で潅水パイプの吐出量が少なくなっている。
②潅水パイプの吐出量が仕様書通りになっていない。
③前記二つが関係している。(ポンプの吐出量を少なく調節している可能性もある。  
 要チェック)

 
    予想通りの問題であった。マイクロバブル発生ノズル前後の差圧がほとんど無い。しかし、全5系統を同時に流して自吸口からの噴出が極端に少なくなったので、解決の目途はたった。




 これで、原因、現状は分かったので対策の検討に入った。

1案:同時に全系統に水を流し、各系統少し潅水の吐出量を増やすようにする。
   井戸が浅いので、水が不足する可能性があり難しいとのことであった。
   ブログを書きながらふと気が付いた。間欠にすればこの対策も可能。制御盤の中は見ていないが、シーケンサーを使用していると思うのでソフトの変更だけでいけるだろう。
   井原さんが言うように、ノズル部の配管の曲がりを少なくスッキリさせたほうがいいと思う。
  
    浅い地下水なので、意外と気体は溶けている可能性はある。
   5系統すべてを出せば、現状でもマイクロバブルは相当発生していると思う。
   しかし、念の為に少し自吸させたほうがいいと判断している。

2案:マイクロバブル発生ノズルの噴出側にバイパスを設け、井戸に水を返す。
  どの案も井戸の浅さに関係し、一長一短がある。
 対策の判断は、井原さん夫妻に任せました。井原さんの夫はIT関連の会社にいたとのことで理解が早かった。
 イチゴの収穫時期は12月。楽しみである。

                      関連記事:ブログ828393を参照




次回は、別の潅水に使用しているOKE-MB01FJについて。




2011年10月7日金曜日

80.マイクロバブルと工作機械(3)--超超-鏡面研磨加工



半導体部品の超超鏡面研磨加工にマイクロバブルを使用

     要求される鏡面をクリアー!

(有)OKエンジニアリングの松永です。
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 要求される鏡面ができず、マイクロバブルを始め数件の対策を同時に行い見事クリアーしたとの連絡が入りました。
 どれが効果的だったのか分析はできないとの事でしたが、行った全ての対策が総合的に作用したものと、私は推測しています。

 合格品が供給できることになり、大変喜んでおります。」と感謝の言葉を頂きました。技術者として非常にうれしいことです。


  マイクロバブルを発生させる為、担当の技術者と3回のメール・ラリーで解決しました。
「さすが」と思いました。同じ技術者として、非常に楽しく仕事ができました

  使用したのは特注60L/minノズル。


 私は専用工作機械の設計ですが、同じ分野でこんなに早くマイクロバブルが利用されるとは思っていませんでした。

 2年前から、研磨に使いたいと数件の問い合わせはありましたが、実現することはありませんでした。当時、2万円(7L/minノズル1個の価格)も投資されなかったのです。

 少しずつマイクロバブルが認められていることを感じます。


 今後、世界的にマイクロバブルが研磨関係に使用されるかもしれません。





次回からマイクロバブルとイチゴ冠水栽培などについて書くことにします。

2011年10月4日火曜日

18.マイクロバブルは低圧で発生可能(その3)

これは公開していませんでした。2011年10月4日に公開


実験計画のみ

 0.025MPaよりさらに低圧で発生するか



「13.マイクロバブルは低圧で発生可能(その2) 」の続きでマイクロバブルが発生する最低水圧を測定します。前回(0.025MPa)よりさらに低圧になることを期待しての実験です。
今回はMAX0.1MPaの圧力計で測定します。ある程度正確にしたいので、実験環境も記録しておきます。
1. 天気:    気圧:     気温:  °、水温:  °
2.水は水道水で実験30分前に60リットルの水槽に入れたもの。「簡易加圧溶解タンク」を使用します。マイクロバブルが発生した時観察しやすいと判断したからです。
3.MAX0.3MPaのポンプを使用しポンプの吐出量はあまり絞らず、バイパス回路を2箇所作り、それ で水量を調節して加圧溶解タンク内の圧をコントロールします。



水圧の測定位置は「簡易加圧溶解タンク」内とノズル噴射口のすぐ手前の2箇所とします。
4.使用ノズルNo.30-3 とOKE-MB02RJX(真空度0.094MPaのもの)の2種類 を試します。OKE-MB20RJXはシャワーホースの根元に取付けるタイプてすが、シャワーホースの先端にチー・ニップルを使って取り付けることにします。 チーに圧力計を取り付けます。

実験方法

1. 水圧0.025MPaから0.005MPaづつ落としていく。発生しなくなったら最終限界水圧を確定させる。
2. 各実験の間隔は10分間空けることにする。
3.マイクロバブルを発生させる最低圧力が決まったら、ノズルを外した状態にし、同じ水圧でマイクロバブルが発生しているか、していないかをチェックする。


4.30分後に最終限界水圧で再度実験しマイクロバブルが発生するか確認する。


5.低圧ではあるが加圧しているので大気圧に戻した時、マイクロバブルが発生する可能性があるので、もし、マイクロバブルが発生したら、空気を溶解させないで実験する。
6.最低水圧でエアーを自吸するようであれば、ノズルの自吸口にパイプを差込みエアーを吸わせる実験を行う。逆止弁を使用した時の自吸限度圧が0.05MPaなので、たとえ逆止弁を外しても自吸限度圧は0.04MPaを下回ることはないと考えています。







実験結果










1.NO.30―③のマイクロバブルを発生させる最低水圧は、    MPaであった。30分後の再現テストでもマイクロバブルを発生した。




2.OKE-MB02RJXの最低水圧は、    MPaであった。30分後の再現テストでもマイクロバブルを発生させた。




まとめ




















2011年10月2日日曜日

79.マイクロバブルと工作機械(2)




    水溶性切削油の削減が可能か?


 (有)OKエンジニアリングの松永です。

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私は専用工作機械が専門ですが、工作機械の切削、研削分野でマイクロバブルが使用されるとは想像もしていませんでした。3年前までは。

 今後、この方面でも広がればと期待しています。


 和歌山のある会社に行った時、私が工作機械、省力化機械だけではなく、マイクロバブル発生ノズルの研究・開発をしていることを話しました。すると応対した課長は、「以前に、売り込みにきたことがある。マイクロバブル水だけで切削できると言っていたが、機械が錆びたら困るので、少しだけ水溶性切削油を入れてテストしたことがある。」と話してくれた。ノズル開発の実験中に鉄は錆びるのを知っていたが、その時は「面白いこともあるものですね。」と率直な感想を述べた。

 
 今では水溶性切削油の添加量を減らせる可能性があるのではと思っている。根拠は、マイクロバブル発生ノズルでの撹拌と帯電により、エマルジョンが均一になるのではなかと考えるからです。

「少しだけ水溶性切削油を入れてテストした」判断は正しかったと思います。

 
 興味のある方は購入して試してください。

 結果について責任は持ちませんが、副産物も出てきそうです。
 
  切削性がいいとか。刃物が長持ちするとか。切削面がきれいになるとか。切削油の温度があまり上がらないとか。
構成刃先の生成を阻害する可能性もありそうです。マイクロバブルが破裂するときの衝撃を考えると期待できそうです。
マイクロバブルは放熱効果もありそうです。
研究する価値はありそうです

切削関係の研究者の皆さん、よろしくお願いします。
 また、マイクロバブルが機械にダメージを与えないかどうかを解明するのも課題です。

この分野でマイクロバブルの応用研究が広がることを期待しています。


2011年10月1日土曜日

78.マイクロバブルと工作機械(1)


()OKエンジニアリングの松永です。
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 水溶性切削油にマイクロバブル

    腐敗臭を押さえる?


マイクロバブルと切削油についての記事を3回にわたって書きます。
こんなに早くマイクロバブルと工作機械関連について載せるとは思ってもいませんでした。
3回目は、マイクロバブルと研磨について書きます。


 3年前頃から、水溶性の切削油の腐敗臭を無くす為、マイクロバブルを使う話が出てきたがシリつぼみになっているようです。しかし、なぜ大規模に利用されないのか、あまり深く考えませんでした。

利用する側から見ると、価格が高いと言うイメージがあったからではなかろうか。


また、ノズルを作っている側から見ると、当時はマイクロバブルを発生させる為には、0.15MPa(楊程15m)前後の水圧が必要だと考えていたこともあります。

 このことによって普及しなかったのではないでしょうか。



  現在では、0.03MPa(楊程3m)前後でマイクロバブルを発生させることができます。使用中の切削油ポンプの水圧で十分です。吐出側配管の途中に組み込むだけです。

吐出量7L/minノズルであれば2万円台です。

吐出量20L/minノズルであれば3万円台です。