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2012年5月23日水曜日

101.ループ流式、特許獲得




 ループ流式マイクロバブル発生ノズルが特許!

  (有)OKエンジニアリングの松永です。
特願2008-0348462012515日、特許査定となりました。
 
「分離出願」について検討していましたが、その必要なしとの結論になり、21日特許登録の手続きを完了しました。

 数週間で特許庁から正式通達が有ります。

 出願から4年かかりました。

 誰も同じようなマイクロバブル発生ノズルを作っていませんでした。特許を調べても、インターネットを調べても、ループ流の特徴を最大限に引き出す工夫をしたものはありませんでした。内心、特許になることは確信していました。 

でも実際、特許が確定した今、嬉しさと安堵感が有ります。

 今年8月、東京大学柏キャンパスでの日本混相流学会の講演会で「ループ流式マイクロバブル発生ノズルの特徴と応用事例」について発表しますが、いいタイミングで特許になったものと思います。

 ループ流式マイクロバブル発生ノズルの特徴的な動画を掲載します。参考にしてくだし。


100.自動車用プレス部品のコンタミ除去洗浄




 バリ取り工程で出たコンタミを除去


2012年5月18日、「TOTALで以前より洗浄能力は格段にUP(品質OKレベル)しました。先ずは御社のご協力に感謝します。」とのメールが入りました。技術者として嬉しいことです。

 4月6日、プレス打ち抜き加工品のコンタミ除去に対しご相談が有りました。問題はバリ取り工程で出たコンタミが製品に強く付着しているもので、洗浄除去装置に通しても落ちないものが有るとのことでした。


現状を把握する為、数回のメール交換。中性洗剤を使用しているとのことだったので小型のOKノズルに決定。12日、OKEMB07FJ20L/min)の注文が有りました。

 500Lタンクに中性洗剤が入った洗浄液は最初から白濁していて、マイクロバブルの発生状況が分からないので、エアーの自吸量を変えて実験して、最も洗浄が良い自吸量を選定してもらいました。


 ウエハーの超鏡面研磨の時の効果と同じようです。

今回の洗浄もシャワーリング、ブラッシングによってマイクロバブルが破裂し、その破壊力効果によって剥離洗浄ができているようです。
ナノ・マイクロバブル発生の方法は、500Lタンク内で水中ポンプを使用しています。写真程度のポンプで十分です。





2012年5月2日水曜日

99.特注1000mL/min MB発生ノズル特徴(テフロン製)



テフロン製:小型ノズルの特徴
     特注1000mL/min


 (有)OKエンジイアリングの松永です。

 吐出量1000mL/minのテフロン製のマイクロバブル発生ノズルが完成しました。
納品までに(1)真空度、(2)エアーの自吸量、(3)マイクロバブルの発生状況を調べました。
 今回も興味深いことがありました。 以下に述べます。

(1)真空度ーー95.5%
  ①ノズル撹拌部の真空度が非常に高い。水圧0.2MPaで真空度は94%になり、
   0.3MPaでは95.5%になりました。

水圧 MPa 真空度 -MPa
0 0
0.05 0.027
0.1 0.048
0.15 0.071
0.2 0.094
0.25 0.095
0.3 0.0955


(2)エアーの自吸量ーーー吐出量の130%
  ①1000mL/minのノズルは自吸量の不連続がありませんでした。
   OKE-MB01FJ、OKE-MB03FJ、OKE-MB04FJは前に書いた通り、0.15MPa 
   近傍で自吸量が不連続になっていました。なぜ、今回連続になったのか、今
   後解明する必要があります。
  ②自吸量が非常に多い。
   0.11MPa でエアーの自吸量が吐出量を超えている。
   0.15MPa でエアーの自吸量が1.3L/minです。


特注1000mL/min自吸量
  水圧MPa   自吸量L/min
  0.00 0.00
  0.05 0.60
  0.10 0.90
  0.15 1.30
  0.20 1.40
0.25 1.50
0.30 1.60


(3)マイクロバブルの発生状況
  ①ジャグジー状態でも、マイクロバブルが発生します。 
    
    ジャグジー状態で運転していて、薄らと濁っているようだったので、透明グラ
    スに水を汲んで蛍光灯にかざすと、目視で確認できました。非常に細かいマ 
    イクロバブルです。  
     30μ以下に見えました。色々と応用がありそうです。
     1000mL/minのノズルはジャグジー状態の泡も比較的小さいので、マイク 
    ロバブルが発生しやすいのかもしれません。
     真水でのジャグジー状態ではマイクロバブルはほとんど発生しないと思っ
    ていました。
     
     この時の水圧は約0.29MPaでした。
     翌日、0.15MPaで発生するかテストしました。目視でマイクロバブルを確認
    できました。
     

  ②マイクロバブル発生状況をビデオ撮影しましたので見てください。