吐出量の80%のエアーを自吸
OKE-MB01FJ(7L/min)の自吸量測定
1. はじめに
8月の報告書作成の為に、ループ流式マイクロバブル発生ノズルの性能を調べる。
今回は標準、準標準ノズルの自吸量を測定する。
今まで必要圧での自吸量だけを測定していたので、0.00から0.01MPaとびで測定する。ノズル内部の真空度と対応しているのかを解明する。
実験結果は、予想外の非常に興味深い結果がえられた。自吸量が不連続になる水圧が存在することが分かった。
2.実験条件
(1)水温給湯器を43℃に設定。水道圧を利用。
圧力はシャワーホースの根元で計測。シャワーホース先端にMB発生ノズ
ルを設置し、ノズル先端には何も装着せず。
(2)自吸口はスロットルバルブを全開。外形6mmチューブ×2mを使用。途中に
クラッキング圧ほぼ0 に近い逆止弁を使用。
(3)自吸量の測定器
堀場製作所エステック デジタル流量計SEF-51
(4)使用ノズルOKE-MB01FJ 吐出量7L/min(水圧0.15MPa時)
測定データ
OKE-MB01FJの自吸量
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水圧
MPa
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自吸量
L/min |
備考
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0.00
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0.00
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0.01
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0.02
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0.90
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0.03
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1.30
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0.04
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1.50
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0.05
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1.60
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0.06
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1.70
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0.07
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1.80
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0.08
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1.90
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0.09
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2.20
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0.10
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2.40
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0.11
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2.70
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0.12
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3.40
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*ここから急に自吸量が増える
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0.13
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4.80
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0.14
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5.40
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0.15
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5.60
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*0.15MPaを超えると0.18MPa
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0.16
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まで飛ぶ。ゴーと言う音がして
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0.17
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来る。音の質が変わる。
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0.18
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3.40
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*自吸量が極端に減少
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0.19
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ここから0.23MPaまで水圧が
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0.20
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3.60
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非常に不安定である。
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0.21
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*圧力計の流量を絞り安定さて
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0.22
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測定のこと。流量計は不安定。
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0.23
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4.00
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給湯器の水圧MAX
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0.24
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0.25
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(1)自吸量が非常に多いことが分かった。吐出量の80%を自吸する。OKE-MB03FJの自吸量は吐出量の約105%なので、これには及ばないが自吸量は非常に多い。
このように自吸率が良いノズルは、まだ発表されていない。
OKE-MB03FJの自吸量は吐出量の約105%なのに、OKE-MB01FJは
吐出量の80%と差が出ている。
(2)水圧0.15MPaで自吸量が5.6L/minであるが、この圧を超えると圧が0.18MPaに飛び、自吸量が3.6L/minに激減する。同時に激しいゴーと言う音が鳴る。音の質が変化する。
(3)自吸量が不連続になる水圧が存在することが分かった。OKE-MB01FJの場合は、その水圧は0.15MPaである。
(4)この現象はノズル内で気体の占める割合が多くなり、一定の安定性を持って
いたループ流が不規則になったことを意味するのではなかろうか。
(5)可視化して調べると興味深い観察ができるかもしれない。また、水温を変え
て自吸量が変節する圧力の変動を調べる必要がありそうだ。
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