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2009年2月13日金曜日

2.ステルスマイクロバブルとは


(有)OKエンジニアリングの松永です。
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以前は「ステルスバブル」と言っていましたが、このブログを書きはじめて「ステルスマイクロバブル」のほうがより適切だと思いますのでブログではこれを使います。
「ステルスマイクロバブル」とは目に見えない、目視では認識できないマイクロバブルのことです。この現象を初めて見たのは2006年7月26日の田んぼでの実験初日です。
 2年前、「生活環境科学研究所」で、「自動加圧溶解タンク装置」を用いて実際の池でアオコの浮上分離の実験をする計画でしたが、実験池を確保できませんでした。そこで、田んぼにマイクロバブルを入れたらどうなるか、実験の為の実験をすることになりました。
 ビデオにあるようにマイクロバブル発生ノズルを田んぼにセットし噴射しても透明なままです。3回ほど噴射させても透明なまま。バブル径ピークが30~40ミクロンの発生ノズル(セラミック格子型)を使用しての実験。

 加圧溶解タンクのアクリルパイプでは「真白」なのに、田んぼで水平に噴射すると全く「白い濁り」も泡も認識できない。ノズルの前にベニヤ板を敷きレンガで浮き上がらないように押さえ噴射流が見やすいようにしましたが、それでもマイクロバブルを確認することは出来ませんでした。「マイクロバブルが出ないやないか。どないなっているんや!」と大騒ぎ。加圧溶解タンクのアクリルパイプに噴射すると白く濁ったのでひと安心した。しかし、「なんで田んぼでは見えへんや」と悩むこと25分。「あれ、泡と違うか?」「ああ!泡や」。ノズルから4m位前に「泡」が浮遊物の周りに固まっているのを多数発見。(ビデオ参照)
 SUS製ノズルをよく見ると、表面にへばり付いている0.3mm以下の泡を多数発見。爪で動かしても潰れず、ノズルに吸付いていました。ビデオに映っているノズルの表面で銀色に光っているのが 小さなバブルです。また、水面に薄い油の膜のようなものが発生していた。(ビデオ参照)これらの現象でマイクロバブルが発生していることを間接的に認識することが出来た。
この時セラミック格子型ノズルでなくてもマイクロバブは発生するのではないかと閃きました。過去、様々なノズルを作っていたので早速実験。水道水をノズルから噴射すると思惑どおりマイクロバブルが発生しました。
 もし、広い水域にマイクロバブルを噴射した時、目視で観察できないことを最初から知っていたら「ループ流式マイクロバブル発生ノズル」を発明することは出来なかったと思う。


 次回は「3.なぜステルスマイクロバブルバブルになるのか」について書きます。





マイクロバブルとは   マイクロバブルとは非常に微細な泡のことです。一般的には数十ミクロン以下の泡をマイクロバブルと言っています。正確な規定はありません。(1ミクロンは1,000分の1ミリ)目で見る限り「泡」と言うよりも「白い濁り」に見えます。水に含まれる気体の量によって濃さが決まります。例えば、加圧溶解タンク(4kg/m²)で十分気体を溶解させた水をこの新型ノズルで噴射すると、牛乳のように真白になります。水道水の場合は「白い薄い濁り」に見えます。放置すれば3­~7分の時間で元の透明な水に戻ります。水よりお湯のほうが白く濁ります。 
       ステルス(stealth) : 英語で「隠密」、「こっそり行うこと」という意味です。








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