2010年3月31日水曜日
52.マイクロバブルと潅水(7)――農業センターで研修中の衣笠氏の話
衣笠氏のトマト苗は無傷。他のハウスは被害。
(有)OKエンジニアリング
27日トマトの苗が厳しい朝の冷え込みで凍傷被害が出たとのメールを衣笠さんから入りました。
不思議な現象が起りました。衣笠さんのハウスだけが被害なし。 その結果を詳しく分析していますので紹介します。このメールには写真が添付されていませんでした。直に写真を依頼。
29日に、無傷トマト苗と被害苗の貴重な写真と解説が届きました。これらの内容は次回から数回に渡って掲載します。
予告編として被害が無かった衣笠さんのハウス内の写真を1枚だけ載せます。
衣笠さんのメール 「今日、朝の冷え込みが大変厳しく私の周りのハウスでトマトの凍傷がかなり出ました。
私も火曜日にトマトを木曜日にミニトマトを定植したのですが、火曜(1人)、木曜(2人)にそれぞれトマトを定植した人のハウスで凍傷(葉、特に新芽の部分が凍り、その後解凍されても組織が元に戻らず壊死してしまう。)が発生しました。被害の程度は、5%〜90%と色々ですが、同じトマトの苗を定植した4人の内で私のみ無傷でした。
青い支柱と、不織布で作ったトンネルは、3/28日に作成したもので事件当時はありませんでした。また、ハウスには加温施設はありません。
私のハウスで影響が皆無だった理由は、下記の3点かなと思っています。
●トマトを植えている位置がハウスの中央の畝であったので、温度が下がり難い。(4人中2人)
●定植前の水入れ、及び定植後の水やりはマイクロバブル発生ノズルを使っているので、根の活着が他のハウスよりスムーズに進んでいる。(4人中、私のみ)
●昨日は、用事があって3時頃にハウスを閉めた(その時点では、快晴だったのでその後、日が落ちるまでにハウスの気温が上がり、零度以下に冷え込む時間が他のハウスに比べて遅かった。)(4人中、私のみ)と、言った点かなと考えています。
今回の件も断定は非常に難しいですが、マイクロバブルのおかげがかなりの部分を占めているかなと思っています。
また、今回の様に他のハウスで同じ作物をほぼ同じように作っているので、これまでに比べて比較し易い状況になっています。この為、マイクロバブルの影響をより把握し易くなっていますので、今後も折に触れてご報告させて頂きます。
衣笠
次回からは無傷トマト苗と凍傷トマト苗写真を掲載します。
2010年3月28日日曜日
51.マイクロバブルと潅水(6)――農業センターで研修中の衣笠氏の話
衣笠さんのハウス (有)OKエンジニアリング
衣笠さんからハウスの写真を送られてきました。ホウレン草、スイスチャード、わさび菜の収穫も全て終わり、夏野菜の植え付けも完了したとのことです。
衣笠さんのハウスでは、トマト、メロン、スイートコーンの栽培です。ハウスの中に微かに苗らしきものが見えます。
ブログ46に衣笠さんの感想などを書きましたが、多くの肥料を必要とする野菜はもう少し正確なマイクロバブルの影響が把握でルのではないかと期待されていますので、その部分を再度引用します。マイクロバブル発生ノズルを開発した者としても、その効果を非常に期待しています。
「これまで、葉物野菜使ってみての感想は、やはり根の発育が良いように思います。(利用しない場合との比較を行っていないので正確な状況は掴めていません。)また、追肥(成長に合わせて後から肥料を追加してやること)を特にせずとも作物がすくすく育っています。(元々、葉物野菜はあまり多くの肥料を必要としないので明確な断定は難しいです。)これから、ハウスにてトマト、メロン、トウモロコシなどの多くの肥料を必要とする野菜を作っていく予定にしていますので、根や肥料の件についてもう少し正確な影響が把握できるように成ると思います。」
奥にとなりのハウスがちょこっと写っていますが、同様のハウスが数十棟並んでいます。
中に見えているのは、トマトとメロンです。スイートコーンも植えてあるのですが、まだ芽が出ていません。
衣笠
このメールと写真が、「不思議な現象」のプロロ-グだとは夢にも思いませんでした。
ラベル:
スイートコーンの栽培,
データロガー,
トマト「麗夏」,
トマト苗,
マイクロバブル,
ミニトマト,
潅水 ハウス栽培 露地栽培 農業,
低温傷害
2010年3月26日金曜日
50.マイクロバブルと潅水(5)――農業センターで研修中の衣笠氏の話
食堂ランチが楽しみ (有)OKエンジニアリング 5月に衣笠さんのハウスを見に行きます。衣笠さんから下記のような提案をいただきました。
> 4月の中下旬に訪問して野菜たちの状況を見たいと考えています。
> 訪ねてもよろしいでしょうか。 また、観察に適当な時期でしょうか。
このセンターは、見学者が自由に園内を見て回れる施設になっており、おいで頂く事を大いに歓迎します。
ただし、時期的にはもう少し後の方が良い様に思います。夏野菜の植え付けがこれからで、4月中旬だとまだ実がなっていない状態かも知れません。5月に入れば実も付いてきますので、そのあたりが適当かなと思います。
> 電車とバス、徒歩で行こうと思っています。
電車、バスで来れないことも無いのですが、特にバスの本数がかなり少なく不便です。また、 最寄りのバス停からも10分以上歩く事になります。車でおいで頂いても園内はかなり広いので 十分雰囲気を味わえますので、こちらがお勧めです。
また、このセンターでの一番のお勧めは、園内のレストラン の食堂ランチです。
大人気の店ですので、来られたらまずレストランの予約をして、待ち時間に園内を見学されると良いと思います。
西側ゾーンの通路沿いにあるハウス群に私が管理しているハウスが有ります。扉の所に「衣笠弘一」と名前が貼ってあります。
衣笠
今後も衣笠さんから写真等が入ると思いますので、その都度、衣笠さんの了承をえて掲載したいと思っています。
ラベル:
スイートコーンの栽培,
データロガー,
トマト「麗夏」,
トマト苗,
マイクロバブル,
ミニトマト,
夏野菜,
潅水 ハウス栽培 露地栽培 農業
2010年3月25日木曜日
49.マイクロバブルと潅水(4)――農業センターで研修中の衣笠氏の話
(有)OKエンジニアリングの松永です
クリックするとHPに飛びます。
わさび菜―――うまい野菜はアブラムシも好き?
これも『ウィキペディア』で調べましたが有りませんので、中原採種場㈱の説明を転載します。
●ダイコン葉に似た大きな欠刻がある葉形で、葉面がちりめん状に縮む丸茎のからし菜。
●葉は大きくやわらかで、一種独特の辛みがあり、サラダ、漬物、お浸しなどに利用するが、特に肉料理との相性はいい。
●独特の形状と風味からレタス、パセリに代わる生食・装飾野菜としても好適する。
1)わさび菜
2)わさび菜
3)わさび菜 側根の生育が良い
ピリッとした辛みがあり、形状も華やかなのでサラダの飾り、味のアクセントとして使います。また、サンドイッチに挟むのが私のお気に入りです。
わさび菜についても日本ほうれん草、スイスチャードと同様に側根の生育が良いと思います。 それから、学校の先輩にほうれん草の葉の色が良い(緑が濃い方が良いと言うことになっています。)と褒められました。冬場のハウス栽培では、なかなか濃い緑に成らない様です。
ここまでは、良い点ばかりをご報告しましたが、マイナス点も1つご報告しておきます。
アブラムシが非常に繁殖しやすい事です。これは、これまでのご報告と表裏の関係になっていると思うのですが、窒素成分の吸収が良い為に、冬場の天気の悪い日にむやみに水をやっていると、光合成で消費できないほど窒素成分を吸収してしまい、これを目当てにアブラムシが繁殖してしまうのでは無いかと想像しています。
反省点としては、天気の悪い日は当然のことながら水やりを控えめにしておく必要があったと感じています。
衣笠
私は衣笠さんのメールを読ませていただいて、農業の難しさが分りました。耕して、肥料をやって、タネをまき、水をやれば、野菜は出来ると単純に考えていました。に農技術の項目を見て、底が深いことを知りました。農業の土は作るものであることがやさしく詳しく説明してあります。
マイクロバブルはこれから農業に大いに利用されようとしています。マイクロバブル発生ノズルを研究・開発し、マイクロバブルを普及しようとしている者が、対象について無知ではダメですね。
明日はセンターの紹介
2010年3月24日水曜日
48.マイクロバブルと潅水(3)――農業センターで研修中の衣笠氏の話
スイスチャードの栽培
(有)OKエンジニアリング
私は農業については素人なので、スイスチャードとは何か分らず『ウィキペディア』で調べました。
簡単に説明しようと思いましたが、私には難しく理解できませんのでそのまま転載しました。
フダンソウ(不断草、スイスチャード Beta vulgaris var. cicla (L.) K.Koch))は、アカザ科フダンソウ属の耐寒性一年草-二年草。葉菜として改良されたビートの一系統(リーフビート)。甜菜やテーブルビートとは同種。サラダや炒め物で美味しい。ホウレンソウに似ているが比較的季節に関係なく利用できるので「不断草」とよばれる。「恭菜」という表記もある。
沖縄県では「ンスナバー」と呼ばれ、「スーネー」または「ウサチ」という和え物や「ンブシー」という味噌煮に仕立てる。沖縄では冬野菜として利用される。他にも様々な地域名があり、岡山県ではアマナ、長野県ではトキシラズやキシャナ、兵庫県ではシロナ、京都府ではタウヂサ、大阪府ではウマイナ、島根県ではオホバコヂサと呼ばれる。
セイヨウフダンソウは葉軸の色が赤・黄・白・ピンク・オレンジなど。スイスチャードの名前で、種苗店で販売される。
本題に戻ります。
「また、先にお送りした物以外の状況をお送りします。1)スイスチャード
2)スイスチャードのアップ
3)スイスチャードの根の状況
こちらも、ほうれん草と同様に側根の発育が非常に良いのが分かります。
味の方は、同じアカザ科であるほうれん草に似た味で、油にも良く合うので軸の色を生かす炒め物で使うのがお勧めです。
衣笠
明日はからし菜です
2010年3月23日火曜日
47.マイクロバブルと潅水(2)――農業センターで研修中の衣笠氏の話
(有)OKエンジニアリングの松永です
クリックするとHPに飛びます。
日本ほうれん草の側根の生育が非常に良い
---甘みがある。味が濃い ―――
早速、衣笠さんから返事のメールが来ました。紹介します。また、衣笠さんの潅水装置の効果を調べる再現実験をして見ました。
> マイクロバブル発生時の空気の自吸量はどれくらいですか。ポンプの仕様、メーカーを
> 教えてください。潅水装置はどうなっているのでしょうか。写真でも結構です。
ポンプは、学校のポンプ室にあり詳しい事は分かりません。
また、灌水は、ホースから直接手で水やりをしています。
> マイクロバブルの発生状況を見たいので写真をお願いできませんか。
> また、マイクロバブル水で育てた野菜の写真もお願いします。
使用状況の写真をお送りします。
1)装置の設置状況
私のハウスの水栓に付けています。
衣笠さんが使用しているこの潅水装置でどれ位のマイクロバブルが発生していのか知りたくなりました。
シャワーホースの根元に発生ノズルを取付けて風呂でテストしました。
常温の水でやると観察しにくいと思い42℃のお湯で実験しました。
非常に密度の高いマイクロバブルになりました。浴槽の底が見えないほど、真白になりました。
左の写真を見てください。
ノズルを開発した私でさえ驚くほどでした。
これならば、十分だと安心しました。 これならばマイクロバブル発生ノズルだけで潅水に使えると思いました。
2)育てた野菜1(日本ほうれん草) 葉が濃い緑色です。
学校の先輩にほうれん草の葉の色が良い(緑が濃い方が良いと言うことになっています。) と褒められました。冬場のハウス栽培では、なかなか濃い緑に成らない様です。
3)日本ほうれん草のアップ
4)ほうれん草の根の生育状況
日本ほうれん草は、主根が太く大きい品種です。
側根(通称うまい根)の生育が非常に良いことがこの写真からも分かります。
品種が日本ほうれん草と言う事も相まって、食べて頂いた人殆どに好評(甘みがある。味が濃い等)を頂いています。
衣笠
次回はスイスチャードです。
2010年3月22日月曜日
46.マイクロバブルと潅水(1) ――農業センターで研修中の衣笠氏の話
マイクロバブル潅水で野菜を栽培 (有)OKエンジニアリング
農業センターで研修している衣笠さんがハウスで栽培した野菜たちを数回にわたって紹介します。
まず、当社のマイクロバブル発生ノズルを購入し潅水用に使用している衣笠さんを紹介します。メールを貰っているので、自己紹介してもらいます。もちろん本人の了解は得ています。
「 さて、近況について少しお知らせします。
私は、現在農業センターの就農コース(1年制)に昨年9月より
在籍し、農業の勉強をしています。その中で、学校のハウスと露地をそれぞれ200〜300㎡ずつ借りて自分で管理しています。
この中のハウスの方でマイクロバブル発生装置を利用させていだいています。
ハウス内の灌水は、全てこれで行っています。
これまで、葉物野菜(ほうれん草とかチンゲンサイとか水菜とか)を作ってきました。
使ってみての感想は、やはり根の発育が良いように思います。(利用しない場合との比 較を行っていないので正確な状況は掴めていません。)また、追肥(成長に合わせて後から 肥料を追加してやること)を特にせずとも作物がすくすく育っています。(元々、葉物 野菜はあまり多くの肥料を必要としないので明確な断定は難しいです。)
これから、ハウスにてトマト、メロン、トウモロコシなどの多くの肥料を必要とする野菜 を作っていく予定にしていますので、根や肥料の件についてもう少し正確な影響が把握で きるように成ると思います。少し状況が見えてきましたら、またメールさせて頂きます。
衣笠
このようなメールを貰いました。具体的に潅水の装置、野菜たちの写真を見たくなり衣笠さんにお願いしました。
次回に続く。
ラベル:
チンゲンサイ,
ハウスと露地,
ほうれん草,
マイクロバブル,
マイクロバブル発生装置,
潅水の装置,
水菜,
農業センターの就農コース,
灌水
2010年3月21日日曜日
45.マイクロバブルとアロワナ-------食欲旺盛で排泄物が多い
(有)OKエンジニアリングの松永です
クリックするとHPに飛びます。
マイクロバブルとアロワナ (有)OKエンジニアリング
静岡の方がアロワナの水槽に使用する為にマイクロバブル発生ノズルを2月に購入してくれました。循環ポンプの全揚程が9mとのことだったので「OKE-MB03FJ」を薦めました。
淡水の水槽であれば、マイクロバブルを発生させると薄く霞んだ感じなのですが、その人が言うには白濁しているとのことでした。「白くなってもいいのです。大きくするのが目的ですから。マイクロバブルをやると食欲が出てよく食べる。その分排泄物が多くなった。」と言っていました。メダカの実験と同じようにマイクロバブルを与えると、アロワナも食欲が旺盛になりました。
界面活性剤、塩を添加した水でマイクロバブルを発生させると白濁します。
何か水に添加していないかと聞くと、「水のクラスターを小さくするものを入れている」?とのこと。その添加剤の名前を聞くと、「アロワナ屋」さんに聞いてくださいとのこと。以下のことを問合せています。
① 添加剤の名前がわかったら教えてください。
② アロワナの水には、最初から塩を入れるのでしょうか。また、どのようなものを添加しますか。
③ 病気の時、「水100リットルに対し250gの塩を投入し、換水ごとに少量の塩を追加してください。」と有りますが、病気が治ったら、塩は追加しないのでしょうか。
①の添加剤が分ったら、再現の実験をしようと思っています。
「OKE-MB01FJ」と「OKE-MB03FJ」の使い分け
① ポンプの性能:全揚程が10m前後の時は「OKE-MB03FJ」を使用します。
② ポンプの性能:全揚程が12m以上の時は「OKE-MB01FJ」か「OKE-MB03FJ」を使用します。
③ 「OKE-MB01FJ」か「OKE-MB03FJ」の違いは、吐出量と水を噴射した時のノズル撹拌部の真空度です。「OKE-MB03FJ」はわずかに吐出量が少なく、真空度は高くなるように製作しています。
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