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2009年3月4日水曜日

10.ステルスマイクロバブルは何を示唆するか?

 私はマイクロバブル発生ノズルを研究・開発していて思ったことがあります。
 田んぼの中で濃い「マイクロバブル」を発生しても流速が速いと目視できませんでした。この現象を見て私はある考えが浮かびました。それは「マイクロバブルは日常的に川と海で大量に発生しているのではないだろうか?」と言うことです。マイクロバブルのことを考えると、このことが頭の中をグルグルと駆けまわります。
 このことを親しい知人に話すと「それはあくまで自分の考えだ。仮説だ。」とピシャリ。
 なぜ、このことを気にするようになったのだろうか?

①まず始めは、マイクロバブルに出あった時。
 徳山高専の大成教授が赤潮対策で牡蠣のいかだにマイクロバブルを発生させると、現在2年かかる牡蠣の成長が早く1年で成長しました。これは「わか」と言って30年前には1年で成長していたそうです。単純に「30年前にはマイクロバブルと同じ力があったんだなあ」と思うのと同時に、ひょっとするとマイクロバブルが発生していたのではないかと思いました。
 この時は、単なる思いだけでした。
 私は長崎県平戸市生月町の生まれで小学校3年生からサザエやアワビを採っていました。高学年になると大きな波があってもカツギに行きました。大きな波が岩にぶつかると海中が薄っすらと白く濁ります。今から考えるとマイクロバブルが発生していたのではないかと思います。
 また、冬季、日本海で発生する「波の華」は何んだろうと思います。

②「単なる思い」だけでなく、「もしかして」と思ったのは田んぼで「ステルスマイクロバブル」を見たときです。
実験装置では牛乳のように白濁するのに、田んぼに噴射してもマイクロバブルは見えない。
 この時、思ったことは自然界で「マイクロバブル」が発生されても目視できないと言うことです。滝、堰、落差のある流れでは白い泡が立ちます。泡を発生させる機構は無尽蔵に存在しています。
 これが「マイクロバブル」であるかどうかは判断できませんが、「マイクロバブル」を発生させている可能性はあります。
  このことは環境問題と深くかかわっているので、焦らず勉強したいと思っています。

③私が開発したノズルは意外と低圧でもマイクロバブルを発生していますので、自然界に発生機構が沢山存在するのではないかと思っています。

 開発したノズルが低圧でもマイクロバブルを発生すると書きましたが、数値で示せるように実験します。次回その結果を書くことにします。

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