――済州島の砂底ヒラメ養殖を取材
砂を底に敷いてヒラメの養殖している康さんを訪問。砂底ヒラメ養殖場は済州島ではここだけだそうだ。
屋外なので太陽光が養殖池に降り注いでいた。清潔感がある。
康さんは1989年に福岡で砂底ヒラメの養殖場を視察。この養殖方法の素晴らしさに感動し、試行錯誤の末に技術を確立した。
康さんは1989年に福岡で砂底ヒラメの養殖場を視察。この養殖方法の素晴らしさに感動し、試行錯誤の末に技術を確立した。
福岡はすでに失敗して、砂底ヒラメ養殖は止めているそうだ。
砂に潜ったヒラメ
一つの池で約3,700匹入っている。全体では35,000匹。池の広さからすると通常養殖の半数程度である。砂に潜っているので魚体の重なりが少ない。
ここの養殖場は300L/min
OKノズルを1個使用している。液体酸素を使用して、地下海水の酸素濃度Do値4~5PPMを平均9PPM前後に上げている。養殖池の広さは約2000m²。深さは約50cmと意外と浅い。したがって総水量は約1,000トンである。
地下30mから汲み上げた海水の一部に300L/min
OKノズルを使って酸素を入れ、酸素ナノ・マイクロバブルにしている。1,000トンの海水に1個の300L/min OKノズルで対応できていた。
地下海水温度は16℃、溶存酸素は4~5PPM。4季を通じてほとんど変化がない。
通常昼間は、Do値を上げる為に、20L/minの酸素をOKノズルに送っている。訪問時の酸素濃度は、9.4PPM前後になっていた。排水の酸素濃度は、6.3PPM。水温18℃。夜は40L/minの酸素を送っている。溶存酸素は12PPM近くになるようだ。夜、微生物が活発化し魚の排泄物や残餌を処理するので昼間の倍の酸素を供給しているとの事。
通常昼間は、Do値を上げる為に、20L/minの酸素をOKノズルに送っている。訪問時の酸素濃度は、9.4PPM前後になっていた。排水の酸素濃度は、6.3PPM。水温18℃。夜は40L/minの酸素を送っている。溶存酸素は12PPM近くになるようだ。夜、微生物が活発化し魚の排泄物や残餌を処理するので昼間の倍の酸素を供給しているとの事。
今年の2月までは、通常の酸素バブリングをしていた。Do値が安定せず、また、多くの酸素を浪費していた。
ナノ・マイクロバブルこれを解決した。
排水Do値、水温、養殖池Do値を管理
Do値、温度等はセンサーで測定する管理システムになっていて、事務所のパソコンにそれらの数値が常に表示・記録されている。スマートフォンでもリアルタイムに詳細なデータを見られる。常に携帯し、外出先からでも監視している。先端技術を生かした科学的な養殖技術を確立されているのに驚き、感銘を受けた。
砂底養殖は300L/min
OKノズルと液体酸素を併用して大きな成果を上げている。康さんは非常に喜んでいた。
この実験は韓国政府のプロジェクトとして行われたもので、琉球大学で博士号を取得している朴さんが担当し実験データをまとめている。
合計1,000トンの養殖池で、300L/min OKノズルの使用効果は以下の通りである。
300L/min OKノズルの使用効果
300L/min OKノズルの使用効果
- 溶存酸素が効率よく上がり魚が静か。昼間 8~9.5PPM
- 魚の死亡率が下がった。5.1%から1.7%に。
- 魚の成長がいい 。 (重量比20~30%UP)
- 酸素使用節約。136万ウォンから87万ウォン/月に、36%節約
- 砂底がきれいで、砂が柔らかくなる。
これらはファインバブルの効果である。 以上の結果から判断すると、酸素を使用する場合は約1,000トンの海水に対して、300L/min OKノズルが1個で十分なことが判明した。
真水の場合(鯉釣り堀)でも、空気を使用して約100トンの水に対して、100 L/min OKノズルを使用して大きな成果をだしているので、これらの数値が一定の基準になりそうである。
韓国済州島の砂底ヒラメ養殖を紹介したが、素晴らしい成果を上げている。ナノ・マイクロバブル(ファインバブル)の持つ力をフルに発揮する技術を確立して大きな成果を得ている。ヒラメ養殖におけるファインバブルの力をある程度理解いただけたと思う。
済州島では約350の養殖場があるが、数年の内に全島にファインバブルが普及する勢いを感じる。6月には200L/min
OKノズル2台、ヒラメ種苗用として出荷した。
ヒラメ種苗専用養殖場も30ほどあるとのこと。ヒラメは卵から稚魚になるまでに50%前後が死亡するとのこと。
これを限りなくゼロに近づけるのが、ナノバブルの力である。
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