―――ウナギの養殖場訪問は初めて
ここの養殖場では、地下水を使用し、16℃から30℃まで重油を燃やして温度を上げている。この温度がウナギのエサ食いがいい温度だそうだ。
餌投入口の戸を開けると、温度と湿度が高いので、長く覗くことは出来なかった。匂いもある。
訪問した日は残念ながら、100L/min
OKノズルを使用した池はウナギの出荷日で、水は無かった。12時ごろ訪問した時はトラック2台にウナギを積んでいた。
この養殖場の社長に2時間半ほど話を聞いた。ウナギ養殖の難しさを学ぶとともに、ナノ・マイクロバウルの効果を改めて確信した。
30分後に餌やりを初めて見学した。
餌を食べるウナギの写真を見てください。
1枚目は、シラスから1ヶ月のウナギです。ドジョウくらいの15cn前後の大きさです。
ウナギが食べた餌の95%が血肉になるそうだ。
ウナギらしく見え始める大きさです。。
3枚目は3カ月のウナギです。食べられそうな大きさに育っています。
あと1カ月で出荷ですが、これからがあまり餌を食べなくなるそうだ。
いかにして餌を食べさせるかが技術だそうだ。ウナギがエサを食べる「水づくり」の技術が大切。
ここで社長と実験、準備をした人の話ををまとめてみる。
<出荷1カ月前のウナギ養殖法>
- ウナギはシラスから4カ月で出荷する。ところが、出荷1か月前のウナギはエサの食いが悪くなる。
- 餌をよく食べるようにする工夫が必要。その為の「水づくり」が技術がいる。業者が苦労し、工夫している。しかし、お互い「水づくり」の技法は秘密にしているとのこと。
- 酸素を使用すると簡単に餌を食べる。水づくりの技術が無くても出来るので液体酸素を使用するのが主流になってきている。
- ころが、酸素供給を止めるとウナギがエサを食べなくなるので、酸素の供給を止めるわけにいかない。コストアップにつながる。また、酸素溶解装置が数百万円する。
- <ループ流式OKノズルを使用した実験>
- ループ流式OKノズル:100K/minを使用。
- 使用ポンプから判断して、OKノズルにかかる水圧は約0.12MPa。空気を自吸。
- 出荷1ヶ月前のウナギ池で使用。
- 液体酸素は使用せず。空気を自吸させる。
- 水車は使用。水温30℃。
- 実験目的:エサの食いをよくすること。<ループ流式OKノズル使用実験結果>① 理想的な「水づくり」は1週間ほど短縮。通常3週間ぐらいかかるのを1週間短縮できた。② ウナギはよくエサを食べた。③ ナノ・マイクロバブル(ファインバブル)の発生を止めても、エサをよく食べた。(液体酸素使用の場合は、酸素を止めるとウナギのエサ食いが止まる)
<まとめ;ウナギ養殖省エネとコストダウン>
実験結果と取材訪問の感想をまとめると下記のことが分かった
。
- 溶存酸素を上げる為の水車を止め、OKノズルに置き換えることが可能である。電気代は約半分以下となる。すべての池に適応できる
- 溶存酸素を上げる為には、空気だけで十分である。養殖池の水は濁っているのでOKノズルが自吸する空気のほとんどがナノ・マイクロバブルになり、溶存酸素を高め、ナノバブルがウナギを活性化させる。空気は無料なので経済的。
- 液体酸素を使用する場合でも、使用量を減らすことができる。ノズルに直接自吸させ酸素ナノ・マイクロバブル(ファインバブル)にすると溶存酸素を上げることが出来る。済州島のヒラメ養殖で結果が出ている。また、微生物を活性化させるので水を浄化し、水の入れ替えが必要なくなる。(「水づくり」の観点からすると浄化をコントロールする必要があるようだ。)
- ナノバブルはウナギを活性化させるので、温度を30℃から数度下げて養殖できる可能性がある。数℃下げるだけで重油の節約になる。この実験は水槽でも出来そうなので試す価値はありそうだ。
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