イチゴ栽培とマイクロバブル発生ノズル
(有)OKエンジニアリングの松永です。
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埼玉で9月17日、18日と全国商工交流会が開かれた。これに参加した後、伊豆に向かった。
伊豆伊東には数回行ったことはあるが、それから先は行ったことない。
取材兼旅行、技術説明の件で下田の近くにある下賀茂温泉を訪れた。
50m×50mのハウス内でイチゴの栽培を始めた。その潅水には、当社の100L/minマイクロバブル発生ノズルを使用した自動潅水装置を使用している。「なぜ、うちのノズルを購入してくれたんですか」と聞くと、「業者さんから、OKエンジニアリングさんのノズルはいいですと薦められて買いました。」とのこと。その業者さんにお礼を言いたい。
今回の訪問はノズルが機能を十分に発揮していない問題を解決する為のもの。
21日午後4時半頃、イチゴ栽培ハウスに入った。台風15号の影響で1日中小雨と曇りであった。換気はしていたがハウス内は少し蒸し暑かった。台風に感謝。晴れていたら「ハウス急性熱射病」になるところでした。
まず、イチゴハウスの広さに驚いた。2度イチゴ狩りに行ったことがあるが、幅10m位のハウスであった。
さっそく現状把握の為、井原さんから説明をうけた。 使用している自動潅水装置は、時間で吐出量を決め、ハウス全体に潅水用パイプ5系統で流しているとのこと。使用水は井戸水。 土壌の代わりにヤシがら繊維を細かく粉砕したものを使用している。
まず、通常の自動運転で1系統ずつに潅水している時は、100L/minマイクロバブル発生ノズルのエアー自吸口を開放すると水が勢いよく吹き出した。
ノズルから先の潅水用パイプの吐出量が100L/minより遥かに小さく、ノズル前後の差圧がほとんどないことが分かった。また、ノズル部周りの配管にも少し問題がある。短い距離1.5mの間に6か所90度に曲がっていて抵抗が増える配管になっていた。
次に吐出条件を変え、どのような解決策があるか調べることにした。
ので、上がるとこまで上げてもらった。
0.16MPaまで上った。
変化はなかったが、水圧が0.16MPaまで上がることが分かったので安心した。
潅水部に近い水圧計は約0.14MPaであった。この圧が0.08MPa近くにならないとノズルはエアーを自吸しない,
2.次に手動で全系統を開けてもらった。
ノズルの自吸口から出る水の勢いははるかに落ちた。しかし、まだ15cmほどの高さで噴き出ていた。自吸しなかった。この時の水圧計は0.16MPaから0.13MPaを少し超えた位まで下がっていた。
事前に「定圧ポンプ」と聞いていたので少し疑問に思ったが、無視した。
自動潅水装置の仕様書ではこの時約150L/minの吐出量があるはずであったが、自吸口からの水の吹き出しから判断して実際の吐出量は80L/min前後と推測された。
この原因と考えられるのは、
①配管方法による圧力損失で潅水パイプの吐出量が少なくなっている。
②潅水パイプの吐出量が仕様書通りになっていない。
③前記二つが関係している。(ポンプの吐出量を少なく調節している可能性もある。
要チェック)
①配管方法による圧力損失で潅水パイプの吐出量が少なくなっている。
②潅水パイプの吐出量が仕様書通りになっていない。
③前記二つが関係している。(ポンプの吐出量を少なく調節している可能性もある。
要チェック)
予想通りの問題であった。マイクロバブル発生ノズル前後の差圧がほとんど無い。しかし、全5系統を同時に流して自吸口からの噴出が極端に少なくなったので、解決の目途はたった。
これで、原因、現状は分かったので対策の検討に入った。
1案:同時に全系統に水を流し、各系統少し潅水の吐出量を増やすようにする。
井戸が浅いので、水が不足する可能性があり難しいとのことであった。
ブログを書きながらふと気が付いた。間欠にすればこの対策も可能。制御盤の中は見ていないが、シーケンサーを使用していると思うのでソフトの変更だけでいけるだろう。
井原さんが言うように、ノズル部の配管の曲がりを少なくスッキリさせたほうがいいと思う。
浅い地下水なので、意外と気体は溶けている可能性はある。
5系統すべてを出せば、現状でもマイクロバブルは相当発生していると思う。
しかし、念の為に少し自吸させたほうがいいと判断している。
2案:マイクロバブル発生ノズルの噴出側にバイパスを設け、井戸に水を返す。
どの案も井戸の浅さに関係し、一長一短がある。
対策の判断は、井原さん夫妻に任せました。井原さんの夫はIT関連の会社にいたとのことで理解が早かった。
イチゴの収穫時期は12月。楽しみである。
次回は、別の潅水に使用しているOKE-MB01FJについて。
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